Definitive.
なぜ始めたか、私が美味しいものを見たいから。
東京、高円寺。ここはまさに世界トップオブトップのコーヒーを飲むことができると言える唯一無二のロースターだ。
「パナ氏」と親しまれるオーナーの中野が自らの調達ルートを駆使し、パナマから本物の「スペシャルティ」、スーパーパナマコーヒーを仕入れ、焙煎し、提供する。ここではお客様は、全ての制限を取っ払った最高に美味しいコーヒーを体験できる。
日本のどのスペシャルティコーヒーロースターと比べても別次元。
なぜ始めたか、私が美味しいものを見たいから。だからこそ、Definitive.に並ぶコーヒーはもはや、美味しさのリミッターが外れている。
最もフレーバーを感じられる、その瞬間
Definitive.を体験する上で、まず中野について知る必要がある。
大阪で生まれ、5歳から13年間タイで過ごした中野の育った環境が、今のコーヒーや食文化への飽くなき探究心に繋がっている。基本的にコーヒーの焙煎や抽出などのスキルを独学で身につけた中野は、鍛え抜かれたセンサリースキルとセンスを武器に、パナマのトップロットで農家と消費者の架け橋となっている。
中野のコーヒーの調達はとてもシンプルだ。
「とりあえずいいのがほしい」
農家との信頼関係と絶対的な品質があるからこそなせる技で、ハズレを掴むことはまずない。
「焙煎は必要最低限のシンプルなアプローチで、当たり前のことを当たり前に行うだけです。」
しかしこの当たり前が非常に難しいと中野は語る。
いわゆる生焼けが無くなった瞬間の、最もフレーバーが感じられるその一点のみを追求し、余計なことは一切しない。非常にシンプルであるが、Definitive.の哲学は一点のくもりもなく、常に純粋な美味しさを求めてる。
「飲めるアート」Definitiveにしかないロット、至極のパナマを仕入れる
みんなと違うことをやっていると言いつつも、ある決まった枠の中から抜け出せていないロースターが多いと中野は語る。
他との違いが最も現れるのが仕入れである。仕入れの基準は、可能な限りDefinitiveにしか手に入れることができないロット、可能な限りクオリティが高いもの。この単純明快さが枠に囚われないDefinitive.のブランドを最も表現しているのだろう。
メニューのない店、値段も含めて一切の情報を与えず、お客様は出された液体と一対一で向かい合う。できるだけコーヒーの業界的な常識から切り離された、ノイズのないコーヒー体験。
これが中野が次やりたいコーヒー屋のビジョンである。Definitive.というブランドは、もはやコーヒーのビジネスを枠を超えた一種のアートであり、このブランドの世界観には中野の美学が詰まっている。
飲めるアートと形容されるDefinitive.が創造するコーヒーの美学、美味しいパナマのコーヒーが飲みたいと思う全てのコーヒーファンに体験してもらいたい価値のあるコーヒーである。
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