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NANA COFFEE Roasters

最先端を届けたい。バンコクから頂点へ。


世界中のありとあらゆる人々を惹きつける街、バンコク。ここ数年スペシャルティコーヒーの盛り上がりが著しく、良いコーヒーを求める消費者が増えると共に、ローカルロースターのレベルも上がってきている。そんなバンコクのコーヒーシーンの最先端を走る、現地で最も人気のあるロースター「NANA COFFEE Roasters」。サイフォンやブリューワーズなど数々のバリスタチャンピオンを輩出するこのブランドのブランドマネージャー Kusakabe Wasinさんに話を伺った。

一番を目指すことを大切にしている。

NANA COFFEE Roastersは、コーヒー業界の最先端を常にお客様に届けることを大切にしており、社員は幹部含めて全員競技会に出場する。大切にしているのはコーヒーへの飽くなき探究心。そう話すWasinが、創業者であるこの父の会社に入社したのは2020年のことであった。

Wasinはタイ人の父と日本人の母を持つハーフ。タイで生まれ育ち、大学はカナダで環境科学を学んだ。卒業後はカナダでペンキ屋のフランチャイジーとして、自ら商売をはじめた。

「最初は1日100件くらい住宅のドアを叩き、ペンキの売り込みをしていました。」

1年後、漸く黒字になったところで会社を手放しタイへ帰国。

2017年、帰国後は自分のルーツでもあった日本への就職の準備する傍ら、父の会社であるNANA COFFEE Roastersのバリスタとして、人生で初めてBrewers Cupへ出場する。当時コーヒー業界は未経験だったが、父のサポートもあり、初出場ながら大会4位の成績を収めた。その後すぐに日本への就職が決まり、日本の機械商社で働きはじめた。

しかし、2020年コロナウィルスによって日本での活動も制限されたタイミングでタイに帰国。帰国後は正式にNANA COFFEE Roastersに入社した。

元々コーヒー業界の経験が無かった彼は、入社時は店舗バリスタとしてコーヒーを抽出したり、焙煎士として焙煎業務に携わり現場のオペレーションを身につけた。現在は経営者として、マーケティングやブランディング、営業など多岐にわたりバンコクで最も人気のあるロースターである、NANA COFFEE Roastersを牽引している。


写真屋の一角から始まったコーヒー屋。


NANA COFFEE Roasters は、彼の父が立ち上げたブランドである。
「元々はタイで写真屋を経営していましたが、デジタルカメラの普及で衰退し、お店の売上をなんとか作るために考えたのがコーヒー販売でした。当時は写真店の半分のスペースを使って、安いコーヒーを仕入れてクリームと混ぜたりして1杯40バーツ(140円程)で売っていた。

NANA COFFEE Roastersの前身となるコーヒー屋だったが、父が日本へコーヒーを学びに行ったことがきっかけで、大きな変化をもたらした。
当時の日本のフィルターコーヒー、ネルドリップ、サイフォン、エスプレッソ、焙煎、最新の技術を学び、それをタイに持ち帰り、自社のスタッフやタイのコーヒー業界全体に技術を広めた。

ディードリッヒ1kg焙煎機も購入し、自家焙煎としてブランドをスタートさせたのはこのタイミング。現在のNANA COFFEE Roastersのスタイルが確立したのは5年ほど前で、品質への追求だけでは新しいお客様へアプローチが難しいと、リブランディングとして全店舗の内装を一新し、コーヒーの品質だけでなく、お店の雰囲気作りにも力を入れた。そして現在はバンコクに姉妹ブランド含む10店舗を構える一大ブランドとなり、タイの人々から最も支持されるロースターの一つとなった。


8種類の焙煎機と100種類以上ラインナップ


現在NANA COFFEE Roastersでは、8種類の焙煎機で、100種類以上のコーヒーを取り扱っており、無論全てのコーヒーの品質管理を徹底している。

「たとえ100種類あったとしても、必ずプロファイルはそのコーヒーに一番あったものを8種類全ての焙煎機でテストしています。」

100種類の豆をそれぞれ色々なプロファイルで試すと、1000以上カッピングをすることになるが、妥協せず徹底的に品質へのこだわりを貫いている。
また、どれだけラインナップが増えようと農園との関係性は大切にしているとWasin は語る。定期的に農園には訪問し、コーヒー豆の生産状況を聞いたり、店舗バリスタを連れてお客様のリアクションを農園主に共有したりしている。こうした取り組みが、NANA COFFEE Roastersと農園の強い信頼関係に繋がり、良いコーヒーを扱う根源にもなっていると言う。

目標は世界チャンピオンを輩出すること


とにかく高いモチベーションと温度感で競技会への想いを語るWasin。
彼の目標は、自身やチームのメンバーが世界チャンピオンになることである。

「コーヒーの間口を広げることはもちろんですが、コーヒー業界全体のレベルを上げられるようにしたいと思っています。スペシャルティコーヒーの業界はまだまだ若い業界なので、もっと発展できると思っています。今は、科学的なコーヒーへのアプローチが注目されていて、そうした最先端のコーヒーカルチャーを広めていきたいと思っています。そのために私自身も、競技会に出場し続けています。」

トライアンドエラーが産んだMoonstone


「NANA COFFEE Roasters専用のロットとして、Moonstoneというプロセスのタイ産コーヒーを取り扱っています。このコーヒーは、7年間もの時間を掛けて農園と試行錯誤して完成させました。本来のタイ産コーヒーに対するネガティブなイメージを払拭するほどのこのコーヒーは、何度もトライアンドエラーを繰り返しながら漸く完成。タイ産コーヒーの世界を変えたロットだと思っています。新しいアジアの顔となるタイ産コーヒーを是非お楽しみください。また、是非タイに来た際には僕にコーヒーを淹れさせてください。」

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