WAKO COFFFEE
“コーヒーで遊ぶ”
老舗コーヒー店が伝える本当の面白さ
南大阪に位置する富田林。
この街で40年以上に亘りコーヒーを淹れ続ける、Heirroomパートナーの中でも随一の老舗自家焙煎店「WAKO COFFEE」。
「コーヒー屋を支えるコーヒー屋」として、時代の変化に合わせで柔軟に変化してきた老舗ブランドのトレードマーク的焙煎士である荻原さんに話を伺った。※文中敬称略
小銭を握りしめ、コーヒーを学んだ高校時代。 WAKO COFFEE 乾社長との出会い。
焙煎士荻原の出身は愛媛県宇和島市。
彼のコーヒーの旅の始まりは比較的早い。高校2年生の頃、地元に出来た自家焙煎店に通うようになったところがスタートだ。
当時、高校生の泣けなしの小遣いを投じてでも知りたかったカップ1杯のコーヒーの世界。
高校時代は小銭を握りしめて500円のコーヒーを飲み、また店主から”おこぼれのコーヒー"を飲みながら少しずつコーヒーの味を覚えた。
高校卒業後は、大学進学のため大阪へ。
「大阪に出てきて驚いたことが、1杯90円でコーヒーを売っている店があったことです。」
この時に90円でコーヒーを売っていた店こそ現在彼が務めるWAKO COFFEEで、今の社長である乾ともこのタイミングで出会った。
乾社長と出会ったことをきっかけに、コーヒーへの情熱が彼を一層突き動かし、当時最年少である20歳でQグレーダーの資格試験に合格。大学卒業後には新卒でコーヒー専門商社の石光商事に入社する。
「学生時代からずっとコーヒー業界で働きたいと思っていました。就職活動ではコーヒー関連企業3社だけに絞り、面接に励みました。」
そうして石光商事に2年程勤務した後に学生時代お世話になった乾社長を訪ね、WAKO COFFEEへの入社を果たした。現在WAKO COFFEEで荻原は、焙煎業務以外にもYoutube発信、SNS運用なども行っており、コーヒー系YouTuberとしての人気も高い。
老舗が挑む、新しい挑戦。
40年以上続く老舗であるWAKO COFFEEは、喫茶ブームを支えるコーヒー豆の卸売業が祖業であった。
しかし現在はSNSやYouTubeを積極的に活用したり、リキッドコーヒーのOEM事業にも挑戦、スペシャルティコーヒーをラインナップ化する等、過去の在り方に囚われない取り組みを続けるWAKO COFFEE。果敢に発信し、挑戦する姿が昔も今も変わらず支持されているWAKO COFFEEたる所以だろう。
味と価格のバランス
「青臭さを絶対出さない、1ハゼを終える焙煎しか基本的に行いません」と荻原は言う。
「焙煎というのは、コーヒーを飲みやすく、余計な味を削り、より味を洗練していく作業だと思っています。豆の特徴を活かすという焙煎もありますが、それ尖らせた結果飲みづらくなる可能性もあるので、それ以上に飲みやすさを重視しています。」
荻原は常に安くて、手に取りやすくて美味しいものを届けること意識している。
「お金を出せば品質の高いコーヒーはいくらでも手に入ると思います。もちろん美味しい店に人は入るけど、まずは飲んでもらわないとコーヒーの世界は始まらないと思っています。」
“安くてうまいもん”を良しとする大阪の考えが垣間見えた瞬間だった。
“コーヒーで遊ぶ”
「これからも沢山の人にコーヒーの知識をつけてほしいので、情報発信は続けていきます。沢山の人がコーヒーの知識を持っていれば、前置きなしにコーヒーで遊べると思いますし、楽しめると思います。野球やサッカーのルールを多くの人が知っているからこそ楽しめるような感覚で、コーヒーの知識レベルが上がるとコーヒーの楽しさは一気に広がると思っています。その土壌を固められるようにWAKO COFFEEとして発信していきたいです。」
進化し続ける老舗。是非、大阪 富田林のこだわりをご自宅でお楽しみください。
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